オープンアクセスとは
オープンアクセス
オープンアクセス(Open Access:OA)とは、学術雑誌論文等を誰もが無料で制限なく閲覧でき、著作権者の定める条件のもとで再利用可能な状態にすることです。
研究成果を全世界に公開することで学際的な研究やイノベーションの創出に資するとともに、研究成果の透明性を確保し、社会に還元する効果が期待されます。また、著者にとっても以下のようなメリットがあります。
・研究成果へのアクセスの機会をより広く提供できる。
・引用数増加の可能性が高まる。
・研究者としての知名度向上につながることが期待される。
・自分の研究成果を公開することで、いつでも確認可能となる。
本学では「東京農工大学オープンアクセス方針」(令和6年3月18日 役員会決定)および「東京農工大学オープンアクセス方針実施要領」(令和6年9月19日 大学情報委員会)を定め、研究成果のオープンアクセスを推進しています。
オープンアクセスの種類
ゴールドOA
著者が論文掲載料(APC)を支払うことで、論文の出版と同時にオープンアクセスにする方法です。
- ハイブリッドOA
購読型の学術雑誌に掲載されているが、著者がAPCを支払った論文のみオープンアクセスになっているもの。 - フルOA
掲載論文がすべてオープンアクセスになっているもの。
グリーンOA (セルフアーカイブ)
著者自身が、所属機関や研究分野のリポジトリ、プレプリントサーバ等に論文を公開することでオープンアクセスにする方法です。
公開にあたって著者の費用負担はありませんが、公開できる論文のバージョン(著者最終稿や出版社版など)は、出版社・学協会等との取り決めにより一定の条件が課せられる場合があります。
本学では東京農工大学学術機関リポジトリを運用しています。
その他
- ダイヤモンドOA
著者に代わって研究機関や公的助成機関、出版社、学協会等が費用を負担することで論文をオープンアクセスにする方法。プラチナOAと呼ばれることもある。 - ブロンズOA
話題のテーマであったり、論文の公開から一定期間が過ぎたことにより、出版社サイトで無料公開されている状態。再利用の条件などが不明確な場合も多い。
グリーンOAで論文を公開する方法
東京農工大学学術機関リポジトリで公開する
本学に在籍、または在籍したことがある教職員及び大学院生は、著者の所属情報が本学となっている学術雑誌論文等を本学学術機関リポジトリで公開することができます。
登録、公開の詳細はこちらをご覧ください。
外部機関のリポジトリ、プレプリントサーバで公開する
特定の学術分野を主題としたリポジトリや、査読前の論文(プレプリント)を公開できるプレプリントサーバに論文を公開することで、オープンアクセスにすることができます。
分野別リポジトリ、プレプリントサーバ
- 生物医学:PubMed Central(PMC)
米国国立衛生研究所(National Institutes of Health : NIH)が運営する生物医学分野のリポジトリ - 数学・物理学:arXiv
物理学、数学、コンピュータサイエンス、計量生物学、計量ファイナンス、統計学、電気工学、システム科学、経済学等をカバーするプレプリントサーバ - 生命科学:bioRxiv
生命科学分野のプレプリントサーバ - 化学:ChemRxiv
化学及び関連分野のプレプリントサーバ - 医学:medRxiv
医学、臨床及び関連分野のプレプリントサーバ
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)
CCライセンスとは
著作物を再利用するための条件を、著者が意思表示するためのツールです。
CCライセンスが表示されている著作物は、CCライセンスが定める条件の範囲内で二次利用できます。
CCライセンスの種類
CCライセンス(バージョン4.0)では、著作物を二次利用するための4条件(表示・非営利・改変禁止・継承)の組み合わせで、6種類のCCライセンスが定められています。
CCライセンスの詳細は「クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは」をご確認ください。