研究データ管理 / 公開
研究データ管理
研究データ管理とは、研究活動の開始から終了までの過程において、収集または生成されたあらゆる情報(研究データ)の取り扱いを定め、研究プロセスに沿って管理することを指します。優れた研究を行うためには、研究データを適切に管理することが必要です。
本学では研究データを適切に管理・公開するとともに利活用を促進するため、以下のポリシー、解説を定めています。
- 東京農工大学研究データポリシー (令和6年3月18日 役員会決定)
- 東京農工大学研究データポリシー解説 第二版 (令和6年9月19日 大学情報委員会改正)
研究データ管理全般に関する情報については以下のサイトも参考にしてください。
- 国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター : RDMkit-jp
https://rdmkit.rcos.nii.ac.jp
公開を検討する際の留意点
研究データについては、研究者自身がオープン・アンド・クローズ戦略に基づき「公開」「共有」「非公開」の判断を行う必要があります。
- 公開:一般に任意の者に利活用可能な状態で研究データを供すること
- 共有:アクセス権を付与された限定された者に利活用可能な状態で研究データを供すること
- 非公開:「公開」「共有」しない場合
研究データの公開には、研究成果の透明性や公正性の確保、別の分野で再利用されることによる新たな研究、イノベーションの創出等、多くのメリットがありますので、公開可能な研究データは積極的に公開をご検討ください。即時に公開することが適切で無い場合は、エンバーゴ(時限付き非公開)期間を設定して公開することも可能です。ただし、以下のような研究データは公開できません。
・公開に際してデータに権利を持つ全員の合意が得られていない。
・法的問題にかかわる情報(個人情報、特許等の知財情報、安全保障に関わる情報)を含む。
・企業等との共同研究契約等で、公開に制約がある。
・研究コミュニティでの法的、倫理的要件等により一般公開に制約がある内容を含む。
公開前チェックリストもご確認ください。
データリポジトリの選択
データリポジトリには、分野別リポジトリ・汎用リポジトリ・機関リポジトリ等があります。研究データの公開場所は以下の観点を考慮し選択してください。
- 研究助成機関や論文投稿先のポリシーで指定された条件に合致するリポジトリ
- 自身の研究分野に広く認知されている分野別リポジトリ
- 長期保存、費用、DOI等の永続的識別子の付与、権利管理・ライセンス付与、データリポジトリのポリシー開示、CoreTrustSeal等の国際認証 等
データリポジトリを探せるサイト
- re3data
分野、データタイプ、地域、CoreTrustSealの認証の有無等によって検索できます。 - Data repositories (The Open AccessDirectory)
データリポジトリの分野別リスト - DataCite Commons
永続的識別子(PID)を持つ研究成果や研究者、研究機関、リポジトリの情報を検索できます。
汎用リポジトリ
- Zenodo
- Figshare
- J-STAGE Data
J-STAGE登載の雑誌に投稿した論文に関連するデータを公開可能。
機関リポジトリ(準備中)
分野別リポジトリや汎用リポジトリで公開した研究データのDOI等の情報を、機関リポジトリに登録することができます。研究データの登録、公開の正式運用は準備中ですが、機関リポジトリでの研究データ公開をご希望の場合はご相談ください。
リポジトリ担当:tuat-ir_at_ml.tuat.ac.jp